October 7, 2011

ボリス・ベレゾフスキー ピアノ・リサイタル
@ 東京オペラシティ コンサートホール

 目を疑った。ピアノの演奏というより、ピアノを使ったサーカスのよう。この人ならサーカス・ギャロップも何とかしてくれるんじゃないかと束の間本気で考えた。
 シフラが「余裕♪」な感じに対してベレゾフスキーは「熱中!」に見えた。熱を入れてとにかく弾く弾く弾く。と思いきや超絶技巧#3などではゆったりと丁寧な音を聞かせたり。シフラもベレゾフスキーも技巧を備え、かつ品を失わないところに惹かれる。
 音の端々がジャズっぽいなと思っていたら、アンコールでガーシュウィン! ブギウギ! とても自由で楽しそうで、最高にテンション上がった。繊細で泣きたくなるようなピアノも良いけれど、スポーツみたいなピアノも大好きだ。


■プログラム
メトネル: おとぎ話
   ホ短調 op.34-2
   ヘ短調 op.42-1
   ホ短調 op.14-2 「騎士の行進」
   ヘ短調 op.14-1 「オフィーリアの歌」
   変ホ長調 op.26-2
   ロ短調 op.20-2 「鐘」

ラフマニノフ: 10の前奏曲 op.23

リスト: 超絶技巧練習曲集 S.139(全曲)
   01. ハ長調 「前奏曲」
   02. イ短調
   03. ヘ長調 「風景」
   04. ニ短調 「マゼッパ」
   05. 変ロ長調 「鬼火」
   06. ト短調 「幻影」
   07. 変ホ長調 「英雄」
   08. ハ短調 「狩り」
   09. 変イ長調 「回想」
   10. ヘ短調
   11. 変ニ長調 「夕べの調べ」
   12. 変ロ短調 「雪かき」

■アンコール
ガーシュウイン: 3つの前奏曲
モートン・グールド: ブギウギ・エチュード

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Maira Gall