October 22, 2011

GARDEN Re-Boot!! Anniversary event Premium Acoustic & Electric Night
@ 下北沢GARDEN

 ガーデンのリニューアルオープンを記念した一連のイベントのひとつ。
 初ガーデン、煉瓦を模した壁が洒落た印象。音は期待したほど良くはなく、気になって苛立つようなこともなく。ともあれガーデンという単語が楽園のような響きで昔から好きなこともあり("The Secret Garden"の影響に違いない)、好きな方のハコ。


■小谷美紗子
 数年前Salyuとの2マン、トリオ構成で観て以来2度目。ソロピアノでは初。
 初期Coccoを意識したのか女の情念系の曲が多い。何か(ひょっとすると真実に似た)大きな塊を口に押し込められ、飲み下すことを強制されるような時間。嫌悪感ではなく、苦しくはあるが、その苦しみを与えてくれる人をずっと待っていたような気持ち。比喩が過ぎる?
 この人が歌っている、そのことにこそ何より励まされる。そんな歌い手さん。「消えろ」爽快で良かった。

●セットリスト
1. 街灯の下で 2. アイシテイルノニ 3. 雨音呟く 4. こんな風にして終わるもの 5. 生けどりの花 6. 消えろ 7. 3月のこと


■suzumoku
 初見。ドラムとベースを引き連れての演奏。
 森ガールみたいな名に反して熱い男だった。pe'zmokuの群像劇ぽさがなく、世の中への反感をバネに壁をぶっ壊していくような、ギターを武器に闘ってるような印象。


■Cocco+長田進
 ものすごく良かった。セットリスト素晴らしい。ベスト盤ツアーを補完したB面集的な曲群、まさにこれらが聴きたかった。ツアーとこの公演を合わせてようやく歌うたいCoccoの現在の全体像が見える。情念系の筆頭に挙げられる人だろうけど、昔から穏やかな幸福や世の平和を探す歌を幾つも歌っている人、優しい人、他者の痛みを自分のものとして感受する人、だ。
 カバーを2曲やったのは驚き。「なごり雪」はCoccoの真っ直ぐな声の良さがぐんと際立っていたし、「渚のバルコニー」は何より可愛らしく楽しそうで良かった。
 ツアーでも演奏された「Rainbow」、今のCoccoにとってまた特別な意味を持つのだろう。「風邪引くなよー」って心配そうな声音で言ってくれたが、あなたの健康こそ心配だ。出会って10年くらいになるけど、まだまだCoccoを聴いていたい。

●セットリスト
1. Heaven's Hell
2. 強く儚い者たち
3. ジュゴンの見える丘
4. なごり雪(アリスカバー)
5. 渚のバルコニー(松田聖子カバー)
6. 絹ずれ~OKINAWA~
7. 鳥の歌
8. Rainbow

●MC
「あっという間に、冬です。今年は春がいつ来たか判らん内に終わってしまって、クリーニングに出しそびれた服を、また……着ることになるな。笑」
「訪れる冬がみんなにとって、私達にとって、改善と進歩のある冬だといいなあと思う。風邪引くなよー。こーの腹巻きには、カイロ入ってます」

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Maira Gall