February 15, 2013

『Ave Materia』release tour @ 高崎club FLEEZ

 雨の降った跡を空気と地面に残しつつ、着いた高崎は晴れていた。
 ライブ前の冴えた三日月、撮っておけば良かったな。

 代わりに、ということでもないけれど、ツアーグッズ!
 今までで一番好きだ。みどりむし! 多分あんぜん。


▲緑:Tシャツ、青:コットンバッグ

 街、時計、太陽、地球儀、ダンス! AMのモチーフが沢山。
 Tシャツとバッグで原画のアレンジが違うところにこだわりを見る。色が、AMジャケと合わせると光の三原色のよう。
 バッグ、マチはないものの、しっかりしたキャンバス地。A4の薄いファイルなら幾つか余裕をもって納めてくれる。実用性◎
 物販混み合っていたのに、残響の某さんがにっこり応対してくださり和む。

 ライブとても楽しかった。照井ギターが振り切れ始めた! 丁寧な演奏は変わらず、出るところは出るよう腹を決めた感じ。馴染むまでもう少し。成長途中の今のバランス、見事に毎回変化があって楽しい。
 割と序盤で波多野さんの「やべー、すげえ楽しい!」が聞けた。と思ったら、後半「楽しいだけじゃ物足りない」という名言が出て笑った。その通りだ。
 曲目は初日とほぼ同じで、順番を変えてきた。初日は初日でとても良かったけれど、AMの曲が本編に収まる今日のセトリ好きだ。
 波多野さんは10曲目「八月」の歌詞終わりまでボーカルのみ。アウトロでこの日初めてギターを手にした時、またひとつ何かが動き出すような気がした。戻ってきた気もした。その構造自体がAMの主張をなぞっているようでもある。11から13曲目まで3人になり、14曲目「序」で照井さん再ジョイン。アンコールは3人。





 言葉でこのライブのこころに触れようとすると、やっぱりいつも以上に個人的なことを書きそうで、ストッパーがかかる。
 確かだと思うのは、ライブが楽しいこと。居心地が良いこと。ピープルが目の前で演奏していること。シンプルなひとつひとつを確かめて積み上げていく。
 アンコール最後の「Alice」、あの本編の後だと、まっさかさまでも大丈夫だなあと思った。《「君は誰の子だい?」》を振り切るように落ちる。心地良くさえある。そうして変わっていくこともある。変わらないこともある。
 魔法みたいだった、というとほうきに乗って空飛びそうだけどそうではないし、薬のようだった、というと何だか怪しげである。どう言おうか。気付かず欲していたものを与えてくれる感じ。……やっぱり魔法かもしれない。

 センス良い開場時BGMは福井氏セレクトだろう説を唱えて、今日はここまでにします。Fleet Foxes"Ragged Wood"、Sam Prekop"C + F"嬉しかった!


■セットリスト
01. 時計回りの人々
02. 市場
03. 球体
04. 割礼
05. ダンス、ダンス、ダンス
06. みんな春を売った
07. ブリキの夜明け
08. ニコラとテスラ
09. 物質的胎児
10. 八月
11. 市民
12. 完璧な庭
13. 旧市街
14. 序
15. 金曜日 / 集中治療室
16. ニムロッド
17. さようなら、こんにちは

EN.
01. ベルリン
02. 笛吹き男
03. Alice

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Maira Gall