September 1, 2011

KT Tunstall @ Shibuya O-EAST

 見た目小柄でキュートなKT、歌い出すととにかくパワフル。Tiger Suitに納得。
 魔笛の夜の女王的な他者を張り倒すパワーではなく、ビョーク的な大地揺るがすようなのでもなく、自己ががっしりしているなあ、という強さ。かと思いきや時々センチメンタル女子になり、これはもう惚れるしかない。生で観たことないけどアヴリルに近いような。あちらよりもお姉さんな分、ガールズ・ロックというには渋く、生きてきた年月がそのまま音に乗り力強さを与えている。

 Other Side of The Worldのアレンジにやられた。ソロでギターも使わず、サンプリングした音に乗せて歌う。CDのような空飛んでそうな解放感ではなく、部屋の片隅で誰かを思って歌うしっとり感に貫かれ、まさにother side (of this song)。
 Black Horse and Cherry Treeは期待以上。サンプリングとループペダルで曲が作られていく過程が目の前で! 後半バンドが加わり、テンション上がる一方だった。
 新譜からはDifficulty、あの葛藤が生音で迫ってきたことに感激。"The Entertainer"以外全てやって退屈な曲がひとつもない。完成度すごい。もっと聴き込みたくなった。

 バンドメンバー含め、MCも楽しかった。

 KT (客に背を向けて)「Can anybody call me KT?」 誰かKTって呼んでみて?
 客 「「「「「KT!!」」」」」
 KT (振り向いて)「モシモーシ?」

 そう来たか。

■セットリスト
01. Glamour Puss
02. Come On Get In
03. Uummannaq Song
04. Hold On
05. False Alarm
06. Little Favours
07. Other Side of The World
08. Black Horse and Cherry Tree
09. Difficulty
10. Lost
11. Golden Frames
12. If Only
13. Madame Trudeaux
14. Saving My Face
15. Push That Knot Away
16. Fade Like a Shadow

EN.
01. Scarlet Tulip
02. (Still A) Weirdo
03. Suddenly I See

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Maira Gall