December 6, 2012

実施中!!!第一回胞子拡散祭 @ 高崎 club FLEEZ

 胞子まみれの体のレントゲン図 1/2!!!

■a flood of circle
 初見。社会に反逆するスタンス取りつつ一体感大事にして盛り上がる、J-ROCKスタンダードな印象。チョモに近い気がした。それより少し泥くさく、最後ボーカルの「ロックンロオオオオル!!!」って叫びに巻き込まれて「YEEEEEEEAH!!!」と返したくなるfloodingness。バンド名大文字の方が似合いそう。
 MC「選ばれし胞子、A flood of circleです!」笑った。aを強調するんだね。

■People In The Box
 2ヵ月ぶり。半分は知っているピープル、もう半分は知らないピープルで目を見張る。代謝の良いバンド。健康だ。メンバーも健康であれ!
 最近「強いメッセージを持ったバンド」と自己紹介しているようで、今日のライブはまさにそうだった。聴き手に響かせるよう、音のひとつひとつに魂が込められていた。変わったなと、たかだか2年前と比べてだけど、思う。以前は彼らの箱の中に入れてもらってそこで展開される物語を眺めていた。今は彼らの方からこちらに向かってきて同じ地平で訴える。言葉だけでなく楽器もそうだ。声もベースもドラムスもギターも、全ての音が強いメッセージだった。ひたむきな胞子たち。
 変わらないのは何だろうと考えてみると、音の楽しさであり必要であり信頼であり、その諸々が同じ場に在る確かさに繋がることであり。つまりは好きってことだ!

 ハタノMC、afocは拳で顔を殴る、ピープルは内側からウイルスのように攻める、との喩えが言い得て妙。「ウイルスのように攻撃を続けさせていただきます」からの「木曜日 / 寝室」は本日(木曜日!)の白眉。
 攻撃の仕方が違えば受け止め方も違う。よくJ-ROCKのライブでは一体感が命!な空気を感じるけれど、ピープルを観に来る人はむしろ自分なりの受容を大切にしている気がする(そして個々の差異を尊重する)。人によってこんなに受容の違うポップスそうそうない。久しぶりに観るせいか、そんなことを考えたり。
 不思議だったのは、今日諦めるか迷うくらい体調良くなかったのに、彼らの演奏中は何ともなかったこと。脳に作用するウイルスこわい。あるいは胞子パワーか。

 以下セットリストとメモ。

01. アメリカ
 意外な幕開け。FRと今は断絶している訳ではないと主張するような。
02. 完璧な庭
 ライブ定番曲なのに初めて出会う気がした。ドラムの一打一打に込められた魂にふるえる。こんなバンドだったっけ?→新しいピープルだ!と思う。とても良い意味で。
03. 市民
 相変わらず激烈に格好良い。観た位置のせいか、今日全体的にボーカルの音量が強い気はした。
04. ダンス、ダンス、ダンス
 《森を突き抜けて~》の後、じわじわクレッシェンド。珍しく作為的に感じる。
05. 時計回りの人々
 《きみは壊れていないのに》語尾少し高いキーにアレンジしていた。AMでいちばん解りやすくがつんと来た一節。堪らない気持ちになる。
06. 球体
 ベースのアグレッシブさがどんどん増していく。大歓迎。
07. 木曜日 / 寝室
 ギターのふわりとしたディストーション、夢の重たさに呑まれる。
08. 月曜日消失
 スネアのロールで始まってギターが静かに忍び込むじわじわ感、「月曜日 / 無菌室」?と思いきや消失で、とても久しぶりで、二重にびっくり。いつも端々のイントロの遊びが楽しい人たち。アウトロのバリエーションも増えたらきっともっと楽しい。
09. スルツェイ
 何もかも生命に溢れていて逃げ場がない。3人のバランスが黄金比な曲のひとつ。
10. 天使の胃袋
 LosT以降、エレクトリック版もぐんと好きになった。疾走感!
11. 旧市街
 CSツアーファイナル以後、いつも加藤さんのアニメーションを思い出しながら聴いている。《青空少しだけおかしくなったよ》でミラーボールが不穏な水玉模様をそこら中に散らして踊っていた。これも黄金比の曲。

EN.
01. 東京
 久しぶり! FRツアー以来? 《恋に堕ちた》の後、音が弾けて世界にぶわっと色が付いて活動を始める感覚に鳥肌。アンコールでこんな、こんな……!
02. ニムロッド
 ベースの熱量! みんなすばらしいけれど、最近特にベースが熱い。年明けのツアーが本当に楽しみだ。

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Maira Gall