June 7, 2011

People In The Box 「空から降ってくるvol.3 ~劇場編~」
@ PARCO劇場 1日目

 新奇で、しかし/そして円熟した、とても良いライブだった。まだまだ底知れない。

 円熟していたのは演奏の安定感と、自分がピープル4回目で見慣れてきたのと。
 新奇なのはこんなところ。

 ・ハコ(舞台と客席近くて客びっくり、メンバーもびっくり)
 ・二部形式
 ・転換中にネタムービー「ダイゴマンが行く!」寝起きドッキリもあるよ☆
 ・一部はアコースティックで座って演奏、座って聴く、ゆるい雰囲気で雑談多し
 ・立ち位置(上手から山口、福井、波多野)
 ・カバー(バンドとしては初?)
 ・インスト(カバーだけど初?)
 ・新曲3曲(うち2曲初披露)

 とりわけ目新しいのはアコースティック。「悪くないでしょ?」とは波多野氏談、悪くないどころか、曲としても表現者としてもピープルの柔軟さにしてやられたり。ダイゴマンと福井さんの器用さがこれでもかと活きていたし、波多野さんは丁寧に歌うから澄んだ声が伸びて心地良かった。是非とも音源が欲しい。
 「火曜日 / 空室」が一層好きになった。エレクトリックよりも「空室」っぽさ、空っぽな、置き去りにされた感が強い。他の曲も、ピープルのポップな全体像のあちこちに潜んでる寂しさが際立っていた。是非とも音源を!

 一部はゆるい雰囲気で、波多野氏とダイゴマンのボケVSボケのスパイラルに腹筋が鍛えられる。サンドウィッチ伯爵ボケの秀逸さに感動(後述)。
 ダイゴマンが行く!も会場爆笑。棒立ちで聴く人が多く、盛り上がってるのか解りづらいピープルライブで、適度に空気がほぐれてとても楽しかった。
 二部の目玉は何と言っても新曲。二曲目で会場がぽかんとしている様が愉快。そして自分もぽっかーん。歌詞はひたすら捲し立ててきてさっぱり聞き取れなかったけれど、サウンドは反政治的な印象。あのサウンドに乗せて何を歌っているのか気になるところ。こちらも音源化に期待。

 明日はもっと良い席で観られる幸せ。今日よりもっともっと音を楽しんでこよう。

 2日目はこちら


■セットリスト(曖昧)
◆一部:アコースティック
01. 夜の人々
02. 木曜日 / 寝室
03. ベルリン
04. 土曜日 / 待合室
05. 1000 Knives(YMOカバー)
06. All Apologies(Nirvanaカバー)
07. 一度だけ
08. 火曜日 / 空室
◆転換ムービー:ダイゴマンが行く!
◆二部:エレクトリック
10. 日曜日/浴室
11. レントゲン
12. スルツェイ
13. 新曲1(Family Recordツアーで披露された「私は流し台の手紙」)
14. 新曲2(激しい、ボーカルがずっと何か繰り返してる)
15. 新曲3(穏やかめ、「いつもありがとうって言ってくれるかな」)
13. 天使の胃袋
14. 旧市街
15. ストックホルム
19. 月曜日 / 無菌室

■MC備忘
・PARCO
は「PARCOって、パルコさん(が由来)じゃない?」
だ「サンドウィッチ伯爵的な?」
は「そうそうそう。トランプしながら何か食べられないかなって、手軽に食べられるものないかなって思って」
だ「えっ、誰それ」
は「えっ、サンドウィッチ伯爵」(会場笑)
だ「あーサンドウィッチ伯爵」
は「カードしたいけど食事もしたい、ってことでサンドウィッチが発明されたんだよ」
だ「ふんふん」
は「だからパルコさんも、ショッピングできる店がたくさん入った複合施設が欲しいなと思って。でもそれはデパートじゃないか!既にありますよ!とか言われて。(会場爆笑) いいやそんなはずはないとか言って」

・ダイゴマン機材トラブル
だ「すみませんね、もうちょっとお待たせしちゃうと思うんですよね」
は「あー、もうちょっと」
だ「はい」
は「あの……僕、こういう状況が一番燃えるんですよね」(会場爆笑)
 「何かリクエストとかありますか? あればやります」
だ「言っといた方がいいよー?」
客「ローゼズ! ストーンローゼズ!」
("I Wanna Be Adored"の触りを弾き語り!)
は「ローゼズってこんなんだっけ、知ったかぶったかも(笑)。他には?」
客「スミス!」
は「おっ、スミス。いいねぇ。実は楽屋で、スミスの良さは何かっていう話になって。僕はよく解らないんだよね、すごく好きなんだけど」
("Panic"弾き語り! 会場手拍子)

スミス!って叫んでくれたお兄さん、グッジョブ!!

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Maira Gall