まとまらないまま書いていきます。いつもより感覚的な気がします。
貴いライブだった。ピープルの3人が居て、音楽が生まれて、その場に自分が居ることが、貴いと思った。
「今のピープル見逃すな」の意味がよく解った。気迫半端ない。テンション高い。がむしゃらにやってるのではなく、音の底にテンション=緊張がぴんと張り詰めている。(時に緩むのはツアー序盤だから、か)
すばらしく相性の良いアンサンブルに育った。同じタイミングで呼吸するよう努めるタイプではなく、互いの呼吸に呼応していく、その様が音に成っていくような。一瞬一瞬を舞台にしたインスタレーションのような緊張と危うさの上にこのバンドが成り立っていることを、貴いと思った。出来上がっていく音楽はエネルギーに溢れていて、やはり圧倒される。とはいえ特に新譜の曲、まだまだ伸びしろがありそうで楽しみ。
オープニング、ポエトリーリーディング復活! 歓喜! 日比谷野音以来か。
詩に音が付いていた。ギターでもベースでもドラムスでもない音が幾つも使われていた。このために録られたらしい。民族楽器ぽいもの(無知な表現ですみません)、エレクトロニカみたいな音、ピアノ! メロディーのない音の重なり合い。自由で、うまく言葉に引っ掛かって、気持ち良い音だった。3人でつくったとしたら素敵だ。
《朝が来て、君は欠伸をする》で始まる。喉を通って胃に入って血を巡り体の中を書き換えてゆくような詩。その作用は浄化ではなく、ピープルの世界への導入に留まらず、変化を、成長を促す。波多野さんの詩はまだ進化する。こわい。楽しみ。
結びは《ようこそレディースアンドジェントルメン、これからも君は沢山のものを飲み込むだろう。それがたまたま今日はPeople In The Boxであったに過ぎない。どなた様も一瞬たりとも取り零されませんよう》みたいな。明確なライブ主催者としての語り、客への言及は初では。それだけ距離を詰めてきたのは必然だと思う。『Citizen Soul』のためのツアーの。
滔々と流れるあの声はただただ心地良い。バスタブに張られた、体温より少し高い熱をはらんだ湯のよう。ずうっと浸っていられる。
CD/DVD/Blu-ray何だっていいけど、何らかの形で記録されますように。
入場SEは変わらずJim O'Rourke"And I'm Singing"。引き継がれるものもある。
本編が「沈黙」に始まり「汽笛」で終わること、その他新譜の曲が全て演奏されること、は予想通り。その他は面白い繋ぎ方してきた。「親愛なるニュートン街の」→「見えない警察のための」(→「ペーパートリップ」でひとつのフレーズになるのも面白い)、「技法」→「冷血と作法」で韻を踏んだり。「木曜日 / 寝室」からの「ニコラとテスラ」好き。あやしい音の渦にぐるんぐるん飲み込まれていく感覚が癖になりそう。
「ペーパートリップ」「はじまりの国」両方入れてきたのは驚いた。どちらも始点の曲。新たに息を吹き込まれたことが嬉しい。一番の驚きは「冷血と作法」久々。2010年末のイベントで締めに演奏されて以来では。あの単語が入っているから自粛していたのか。とんでもない迫力を携えて戻ってきた。
「スルツェイ」のかなしさが「ニムロッド」に回収される流れは鳥肌……やられた。
「汽笛」やっと聴けた。あの終わりの後どうするのかと思ったら、波多野氏「People In The Boxでした」シンプルに締め。文字だと素っ気ないけどあの17曲の後に言われたら、そうだよお前らがピープルだよ!うわあああピープル!!すげえええ!!!みたいなテンション高い=興奮した人が頭の中で騒ぎ出すよ。※個人の感想です
アンコールは本編の余韻と共に。「ストックホルム」緊張を一気に解いてくれてとても良かった。
MC、ご当地ものでコミュニケーション図ってくれるのが優しい。けれど今回は、演奏!演奏してくれ!と思った。とにかく今の彼らの音が聴きたかった。とか言ってあのユーモア溢れるMCも大好きなので、ただの我儘である。
・「ブリキの夜明け」前
は「体が温まってきたところで……皆さんを、寒さに連れ戻したいと思います」
客「「「?????」」」
は「あの、そんなはてなって顔しないで。(会場笑) ふつうに一曲やるだけだから」
・グッズ紹介
公式ブログに載っていた、ダイゴマンがポーチにドラムスティック収納するのを再現(? 多分、よく見えず)
は「あとね、ポーチの中にポーチを入れるってのも、ありです。」
リアルに(お 前 は 何 を 言 っ て い る ん だ ?)ってなり、ちょっとして意図が解って噴いた。終演後ポーチ売り切れててまた笑った。
ツアー初見だからか、大きな枠組みを追う感想になった。オープニングに感銘受け過ぎていて我ながら引く。気が変わったらリライトしたい。
あと何公演か行くので、彼らのパフォーマンスの変化と自分の受容の変化が楽しみ。
■セットリスト
01. 沈黙
02. 笛吹き男
03. 市民
04. 親愛なるニュートン街の
05. 見えない警察のための
06. ペーパートリップ
07. 技法
08. 冷血と作法
09. ブリキの夜明け
10. 木曜日 / 寝室
11. ニコラとテスラ
12. 月曜日 / 無菌室
13. はじまりの国
14. スルツェイ
15. ニムロッド
16. 旧市街
17. 汽笛
EN.
01. 火曜日 / 空室
02. ストックホルム
03. 完璧な庭
February 18, 2012
People In The Box 『Citizen Soul』 release tour
@ 熊谷HEAVEN'S ROCK VJ-1
February 17, 2012
THE PAINS OF BEING PURE AT HEART
@ 渋谷CLUB QUATTRO
■WEEKEND
サポートアクトとしての出演。3人編成らしからぬ音の密度。シューゲイザーらしいノイズにまみれていて気持ち良かった。音が途切れることなく連綿と続いて、曲の切り替わるタイミングの解らなさもシューゲぽい。ゆえにどれだか不明だけど、すごく格好良い曲があった。どれだろう……。音源聴いてみようかな。
●セットリスト(PA卓にあったもの)
1. New Fast (Right Behind You) 2. End Times 3. Afterimage 4. Sweet Sixteen 5. Hazel 6. Age Class 7. Coma Summer
■THE PAINS OF BEING PURE AT HEART
良い意味で予想と違った。気迫すごくて格好良かった! ライブはシューゲ要素が引かれてギターポップス寄り。ギタボKipのフロントマン然とした在り方のせいもある。彼がメンバーを、客を、引っ張って場をつくり上げる先導者の役割を大きく担っていた。
バンド名の通りグリーンな感じ、思春期の純粋さや痛さが溢れてくる感じが良い。懐かしい。少しずれたら途端に崩れてしまいそうな危ういバランスで未完成ゆえのうつくしさを保っている様そのものが思春期的。不安定な魅力。悲鳴のようなポップス。何だろうかあのバランス。
Strangeずっと期待してたら最後の最後にやってくれてすごく嬉しかった。アンコール一曲目ContenderをKipがソロで演奏したのはにくい、好きにならざるを得ない。2ndからもうちょっと聴きたかったとは思いつつ、1stの曲も大好きだ。また観たい。
●セットリスト
01. This Love Is Fucking Right
02. Belong
03. Higher Than The Stars
04. The Tenure Itch
05. Heart In Your Heartbreak
06. Say No To Love Falling Over
07. Come Saturday
08. Young Adult Friction
09. A Teenage In Love
10. Heaven’s Gonna Happen Now
11. The Pains Of Being Pure At Heart
EN.
01. Contender
02. My Terrible Friend
03. Everything With You
04. Strange
February 11, 2012
青葉市子 独奏会 @ 原宿VACANT
salyu × salyuのイベントで知った青葉さん。ようやく単独公演を観ることが叶った。
VACANT2階、ログハウスのロフトみたいなロハス空間に席は100ほど。前半分は座布団、後ろ半分は雑多な椅子(パイプ椅子+座布団、ヒヤシンス編みのチェア、ベンチなど)が並ぶ。友達の家に来たようなくつろぎ感。
椅子のひとつに座って観て、聴いていた。ふしぎな集会に参加しているようだった。
だぼっとした白のチュニックワンピースを着て、豆電球のようなやわらかい光とその影の中、ガットギターを鳴らして歌う青葉さん。を微動だにせず眺める観客。これは何なんだろう、と頭の半分でぼんやり思いながら聴く。
声が好き。ライブでは音源よりもぶわっと広がって、包まれる感覚が心地良い。Lily Chou-ChouやNancy Elizabethに似た、エーテルを湛えた、声で、でも彼女達よりあたたかい。Kelly Sweetのように優しいけれど、そこまで甘ったるくはない。Joni Mitchellほど伸びやかな風でもなく、さっき殻を破って産まれてきたような、手探りでひとつひとつ確かな音を見つけて、辿りながら進んでいるような感じ。
と、好きな他の女性歌手と比べてみたけれど、あの曲は、詩は、どれとも比較にならない個性を持ってる。そこがまた好きなんだろう。
「原子力発電所が主人公」という「IMPERIAL SMOKE TOWN」、「その続編を作りました」という「2027年、火星に移住してそれからの歌(仮)」がすごい。「日時計」もすごい。どんな構成になっているのか最早解らないが、本を一冊読み終えた時の没入感、浮遊感が残る。
と思いきや「おもいでカフェ」みたいな和やかな歌を届けてくれたりもする。
「奇跡はいつでも」と「ひかりのふるさと」も聴けて嬉しかった。アンコールで「生まれてきて、嬉しいです」と話してからの「ひかりのふるさと」、とても良かった。冒頭、つまんだ砂をステージから客席へ零すような仕草をしていたのは、ひかりを分けてくれたんだろうか。繰り返される「きらきら」があまりにやさしくて泣いた。
同じ時代に生まれてきて彼女の歌が聴けることを嬉しく思う。
10年後、20年後、50年後までも、とても楽しみな人だ。
1ドリンクでジンジャーエールを頼んだら、ウィルキンソンの瓶が出てきた!
本当に嬉しかったのでまた行きたい。
■セットリスト
01. かなしいゆめをみたら
02. レースのむこう
03. 私の盗人
04. IMPERIAL SMOKE TOWN
05. 2027年、火星に移住してそれからの歌(仮)
06. 灰色の日
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07. 裸足の庭
08. 日時計
09. おもいでカフェ
10. 奇跡はいつでも
11. 重たい睫毛
EN.
ひかりのふるさと
February 4, 2012
AVRIL LAVIGNE THE BLACK STAR TOUR
@ さいたまスーパーアリーナ
1st~2ndの頃よく聴いていて、ようやく初見。最高にキュートで、予想を遥かに超えてパワフルで、そう来るかってサプライズもあり。客を楽しませようって気持ちがいっぱい詰まっていて嬉しかった。
その最たるものが冒頭の和太鼓コラボ。一曲目Black Star終わってステージが明るくなると、並んだ3つの和太鼓と日本人プレイヤー。和太鼓ドラミングがしばらく続き、What The HellでAvrilバンドとコラボ! 日本との融合を試みるような演出が嬉しい。それにしては、日本人なのに自分和太鼓に馴染みないなと思ったり。
「ひとりひとりの顔が見たいから、ライト点けて!」ってステージ明るくさせて、客と目線が合うように屈んでにこにこして顔を眺めたり。本編ラストの曲でステージから降りて、結構長く客と触れ合ったり。演出でも嬉しい。
1stの曲沢山聴けて嬉しい。「嬉しい」ばっかりだな。
最近の曲ではピアノに腰掛けて歌われたAlice! グランドピアノに乗る猫みたいなキュートさと気まぐれさ、堪らん可愛い。しかも曲が少女像の代表格と来てる。ぴょんとピアノから飛び降りたのも可愛いいい。
最近は基本ビッチ路線で軽いと思っていてすみませんでした、恋するかと思ったGirlfriend。Smileギターのお兄さんに後半の《You know that I'm a crazy bitch》→《I know that you're a crazy bitch》に変えて言わせる演出笑った。最後ビンタの素振り可愛い。
しかし軽いだけじゃない。本編最後のI'm With Youが化けてびっくり。ずっと「私と誰か」の小さな世界観で捉えていたのだけど、ほぼ満員のアリーナいっぱいに響き渡る《I'm with you》の叫びは世界がひとつになっていくような壮大ささえ湛えていた。すごい振れ幅。
途中声出づらそうだったけれど、アンコール一曲目のアカペラWhat The Hellはすごかった。あの華奢な体のどこから、あれ程の力強さが生まれるのか。
そして最後の最後にComplicated、10代の頃のグリーンな思い出が蘇る……!
ガールズロック数あれど、Avrilが抜群に好きだ。自分の可愛さを理解し、いざとなったら誰かに守ってもらえることを強かに確信した上でパンクに闘おうとする女子堪らん。全篇に漂う「無意識だけど女を演じてる感」が面白い。
だけどそんなあれこれはライブ始まったらどうでも良く、ただただ可愛かったです。Avrilは俺の嫁。
■セットリスト
01. Black Star
02. What The Hell
03. Sk8er Boi
04. He Wasn't
05. I Can Do Better
06. I Always Get What I Want
07. Alice
08. When You Are Gone
09. Wish You Were Here
10. Unwanted/Musical Piece
11. Girlfriend
12. Airplanes
13. My Happy Ending
14. Don't Tell Me
15. Smile
16. I'm With You
EN.
01. What The Hell(acapella)
02. I Love You
03. Complicated
February 1, 2012
salyu × salyu + Salyu Release Live @ 代官山UNIT
Salyu16枚目(!)のシングル『Lighthouse』、salyu × salyu DVD『s(o)un(d)beams+』の同時リリースを記念して発売日に行われたライブ。ひと粒で二度美味しいお得感。社会人にやさしい20時開演。U-STREAMでも中継していたらしい。是非また観たい、願わくばLily Chou-Chouとのスリーマンで!
■salyu × salyu
シスターズと小山田圭吾、大野由美子という編成。前に聞いたAXとはハコの環境が違うのもあって、かなり違った風に聞こえたのが面白い。アドリブのないシスターズのハーモニーも、楽器のアレンジが変わると曲全体の感触があんなに違うんだな。
「s(o)un(d)beams」で手を踊らせながら音程取るのが面白い。フレーズに合わせて手で描かれる軌跡はまじないのよう。割と近い位置でぼうっと見ていると、サブリミナル効果がありそうな気がしてくる。歌も、あの音源を超えるのは難しいだろうと思っていたけれど、ライブならではの生命力に溢れていてとても良かった。
また聴ける機会はあるだろうか。歌声のハーモニーはほぼ完成されているから、楽しいアレンジに期待したい。
●セットリスト
1. overture 2. ただのともだち 3. muse'ic 4. Sailing Days 5. s(o)un(d)beams 6. 奴隷 7. Our Prayer ~ Heroes And Villains 8. 続きを 9. May You Always
■Salyu
かなり久しぶりの単独Salyu。『MAIDEN VOYAGE』ツアー以来?
「HALFWAY」→「夜の海 遠い出会いに」→「name」のコンボが嬉しい。「HALFWAY」とか久々過ぎて涙が。そうだ、この人のある種の歌声は涙腺に作用するんだった。「夜の海 遠い出会いに」はアコースティックだからかちょっと大人しかったかな。天井の高い広い会場で聴きたい。
5曲目以降の新曲群は初めて聴いた。「青空」はSalyuが歌っても櫻井さんだった。良い歌。「Lighthouse」の最後の伸びはすごいなあ、と思うけれどあまり響きはしない。うーん。
声が一時期よりは落ち着いて聴けるようになった。アコースティックのせいか、salyu × salyu通過したからか。もう少しまあるくなるといい。「まあるくて重たいという価値」をまだ信じてくれているといい。
●セットリスト
1. 新しいYES 2. HALFWAY 3. 夜の海 遠い出会いに 4. name 5. 青空 6. 悲しみを越えていく色 7. Lighthouse
January 21, 2012
HIMEHAZIME @ 赤坂BLITZ
冷たい雨の夜。仕事を終え、だめだ間に合わない……と諦めつつタクシーで直行。
老年の運転手に「ロックって何です? 忌野清志郎さんなんかそうでしょ? でも若い人で化粧して髪がわあっとなったようなのも、そうなんでしょ?」と問われ、「ギターとドラムとベースが鳴ってたらそうなんですかね? 今日行くのは、見た目はその辺の若者ですよ」と答えた。正しいのか、どれほど伝わったのか、某ギタボの外見を「その辺の若者」と評して良かったのかは、解らない。
ともあれ、彼のおかげで一曲目の終わりに滑り込めた。残響歌ものバンドツーマン。
■People In The Box
大きな舞台で観るピープルが好きだ。群衆を音楽で従えた煽動者のよう。
入ったら「旧市街」終盤。第一印象は、あれ、こんなに格好良かった?だった。場の空気も音もやたら格好良い。昨日の一言「ピープルのライブに来て下さい。これ(ソロ)より何倍も格好良いからね」に洗脳された?(まさか) 残響祭以来の感覚。対バンの空気のせいか。
見よこれがピープルだ!と9mmファンに訴えるような直球セトリ。旧市街初聴の人は唖然としただろうし、続くのが「市民」と来た。終盤「完璧な庭」→「天使の胃袋」→「ペーパートリップ」の盛り上げ感すごい。その中で新譜から二曲初披露されたり「木曜日 / 寝室」(feat. ミラーボールの照明)が良いスパイスになっていたり。
「沈黙」説得力がすごかった。ピープルでそう感じたのは初めてかもしれない。音源はどうしてもアーティストと距離があるけれど、目の前であの帰結を歌われるとずんと心に入ってくる。「技法」もそう。『Citizen Soul』がリアルに、立体的に迫ってくる感覚が楽しい。ツアーに期待が高まる。
毎回書いているがやっぱり「笛吹き男」は特別好き。波多野MCで「結構……いい曲なんです。だから、皆もきっと気に入ってくれると思うんですけど」と紹介されたのがまた、嬉しかった。本当にいい曲。
「天使の胃袋」、《ふたりはいつでも泣かない子供》→《僕らはいつでも泣かない子供》になっていた。多分。あまり歌詞変えてこないと思っていたので新鮮。
久々の「ヨーロッパ」締め。以前の衝動がやや失われた代わりに、観客に届ける感が強まっていたように感じた。正に毒のようにじわじわ効いてくる演奏。
今年のピープルはシティズンの後に何が来るのか。本当に楽しみにしている。
●セットリスト
01. 旧市街
02. 市民
03. レントゲン
04. 沈黙
05. 技法
06. ニムロッド
07. 木曜日 / 寝室
08. レテビーチ
09. 笛吹き男
10. 完璧な庭
11. 天使の胃袋
12. ペーパートリップ
13. ヨーロッパ
■9mm Parabellum Bullet
初見。圧倒的。考える隙を与えず、音で攻める攻める攻める。最早非現実的なほど音に嘘がなくて、そりゃ愛されるわ、と思った。でもマシンガンの権威的な暴力じゃなく、独立した個々が闘っている感はやはりパラベラム弾。わかりづらい。個人の感想です!
評判のドラムス(素人目にも解るくらいセットがすごかった)に注目したかったけれど、後方にいたせいかギターに埋もれてしまいよく聴けず。そのギターは音も動きも大変なことに。楔のようにマイクに固定されたギタボの周りで、楽器隊がリミッターなしで好き勝手やっている様が面白い。それでいて同じゴールに向かっているから、個でありながらまとまって爆発的なエネルギーになる。
ギタボの人、MCの度にピープルピープル言ってくれた。直感的で面白い。「ピープルの迷宮のような美しい演奏のトンネルを抜けると……そこにいたのは俺達でした」「ピープルみたいなプログレッシブな、本当の意味でプログレッシブなバンド」「People In The Boxは箱の中の人々、つまり、皆さんのことです。9mm Parabellum Bulletは……よく解りません(会場笑)」。最後の、さらっと言われてびっくり。
(9mmについては波多野さん「僕は9mm Parabellum Bulletが大好きです。同じ事務所だけど、そういうこと一切関係なく、好きです」と。あと「(銀色のアンプが)卓郎君のお下がりなんです。だから上に“9mm Parabellum Bullet”って書いてある」!)
ピープル《あの太陽が偽物だってどうして誰も気付かないんだろう》と9mm《生まれたばかりの太陽の下に 君を連れて行くのさ》が同じ夜に聴けて嬉しかった。客の楽しませ方は全然違うけれど、音を鳴らす理由は両者よく似ているのかもしれない。是非また。
January 20, 2012
QUIET ROOM 2012
@ Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
イベント名の通り、皆アコースティック。
このハコは映画館を改装して造られたそうで、座席が長時間座っても疲れないゆったり仕様、ドリンク置きあり、傾斜ありどこからでも舞台が見える、とじっくり観るには持って来い。客がQUIETすぎて「皆さん楽屋で評判悪いですよ(笑)」とperidotsに言われる始末。皆それぞれにきっと楽しんでいたよ。
最前で観た。2012年の運を使い果たしたやも知れん。
■成山内(from sleepy.ab)
初見。良い声。春の新芽のような、若さと生命力と訴求力のある声。
最後の「Lost」がすごく良かった。《春は遠い記憶の中》のような歌詞があって、春が特別好きな自分の涙腺が緩む。MCで彼らが北海道出身だと聞いていたので、余計に春待ちの気持ちが煽られた。
■peridots
初見。今日の4組の中で唯一立ってのパフォーマンス。フラジャイルな名とは裏腹に力強い演奏。 「ティーンエイジャー」という曲が面白かった。次のツアーはバンドスタイルで回るらしく、THE弾き語りな人かと思っていたので驚いた。どう変わるんだろう。
■波多野裕文(from People In The Box)
「いつもはバンドでやってるんですけど、今日は小さな音でやるから。よーく、耳を澄まして聴いて、……わっ!」
いたずらっ子のキュートな笑みでスタート☆というか人が狙い通りに引っ掛かる様を見て楽しそうだった。
今日ギター男子を4組観て、この人の言葉と音楽が圧倒的に、異様に、好きだと再認。ブラボーミスターハターノ!(テンションがおかしい) とにかく紡がれる言葉ひとつひとつが心に引っ掛かる。次はどうなるんだろうって紙芝居を見せてもらっている子供みたいにわくわくして聴いていた。M1-5まで未発表曲。
以下歌詞(の断片)は拙い記憶に拠るので、誤りが多いと思います。すみません。そして未発表曲ってどこまで書いて良いのか判断付かない。コメントは常に歓迎です。
1. タイトル不詳(初披露?)
《雪の降る街》《青空》《裏切りは下水道に流れた》《大したことじゃなかったかもね》《わたしは何も気にしてないよ》
◇東京はうっすらと雪の日。こういう楽しませ方好きだ。衛星が落ちた日の「市民」始まりを思い出す。
2. タイトル不詳(初披露?)
《8つの卵のうち4つはただ壊れた 2つは朝を待たずに消えた》
《ニコラが1つくすねて》 ※後にこのメロディー再登場、「ニコラ」→「テスラ」
《残った卵はただ1つ どうやって食べようか(?)》
「ニコラとテスラっていう言葉が出てくるんですけど。(新譜の)『ニコラとテスラ』とは全く関係ないです。笑」
◇食べるんだ!?って驚いた。てっきり育てて何か産まれるのかと。ストーリー性の高い詞。「みんなのうた」風に映像付いても良さそう。という発想になるのは、割れる卵→ハンプティダンプティが連想されるからか。
3. タイトル不詳(初披露)
「昨日つくった曲をやります。だから、多分間違えるとおもいます。……でもそれは仕方ないよね。ははっ」
《??夜 安らかに眠れと光合成が始まった》《青い馬》《アルファベットになった》
◇『Citizen Soul』の歌詞を見て、今後はこういう方向?と思っていたら、この曲はそうではなかった。シティズンが特異なのか。
4. タナトス3号(仮)
《目を凝らすと あのサイコロのひとつはおかしな動きをしてる》《ヤコブを片隅に》
◇晴れ豆での一曲目。覚えていた《飛び魚~》のフレーズで、来たあああ!って嬉しくなる。リズミカルなので揺れながら聴いていたら《とんてんたんとん》を区切りながら歌われたり、テンポが徐々に速くなったりして、ただゆらゆらさせてはもらえなかった。曲名に言及されず、このままなのかは不明。
5. 風が笑う
《冬の朝》《溶けた絵の具に混ざり合いたいな》《死に囚われるまで 死に囚われるまでは》《新聞紙》《風が吹いて 全ての文字が飛ばされていった》
◇晴れ豆で聴いた曲。風のように通り抜ける、のに痕跡をしっかりと残していく曲。
6. JFK空港
《ひとりの愚かな、愚かな人間だった》
◇待ってた。ありがとう。
アレンジは基本晴れ豆と同じで、端々は多分気の向くままに変えていた。優しい《荒れ放題の庭で~》で緊張が解け、呆然としたまま終わりに導かれていく。何が起きたのかよく解らない。ひとりでよくここまで壮大な世界を表せるなあ。
また会えるといい。
■堕落モーションFOLK 2
初見。気のいい兄ちゃん達。歌を、演奏を、すごく楽しむ人達。というのは伝わってきたが、前の人の余韻で頭がいっぱいでまともに聞けなかった。拍手が一番大きかったので、彼らのファンが多いイベントだったらしい。余裕のある時にいつかまた。