細野晴臣さん主催の集い。事前予約なし、先着順入場。長い列に並んで何とか入れたものの、場内は更にすごい人人人でステージ見えず。もっとゆったり観られたら良かったし、後方にスピーカーなくて距離があったけれど、音楽はとても素敵だった。
■青葉市子
「物語を、歌います」との挨拶でスタート。人の多さとレストランという環境で、小さなざわめきのなか演奏。「IMPERIAL SMOKE TOWN」はもう少し張り詰めた空気の方が似合うかな。しかし「機械仕掛乃宇宙」の孕むエナジーは圧倒的。物語と音楽の力が青葉さんを中心に渦となって聴衆を飲み込む。メルクリウス、ウェヌス……の響きは祈りのよう。音が消え、渦の内側から湧き上がる拍手はとてもあたたかかった。
からの、打って変わって「イソフラ区ボンソワール物語」! 初めて聴いて、イソフラボンボンイソフラボン♪が頭から離れなくなった。街の女の人はみんな巨乳ー♪とか、可愛らしくて楽しくて少し奇妙。かと思えば最後、いざ炎の中へー♪みたいなシビアな結び。このバランスの取り方が好きだなあと思う。
宣言通りの豊かな物語世界、ありがとう。またね。
■吉田省念 (くるり)
ギターと声と言葉で真正面から向き合ってくる。誠実な人なのだろうと思った。くるり的な誠実さとやっぱり似ていた。普段あまり触れない感覚が新鮮。くるりでもボーカルを取られているらしい。気になる、聴いてみようかな。
■中沢新一
まさかの河内音頭 with 木津茂理さん! びっくり。聴けて良かった。懐かしい。色々あって一番テンション上がったかもしれない。細野さんの手拍子に乗せて木津さんの三味線とお唄、そして中沢さんのお唄もとても幸せだった。ノーリーズンで幸せで、それでいいやと思えるのは久しぶりだった。
■細野晴臣グループ+Salyu
鳴っているだけで楽しくなる音は自分にとっては多くなくて、だから細野さんの音は貴重。何なんだろうか。齢を重ねた人が楽しく生きている様に救われる感覚はある。ご機嫌で楽しい音だった。面子に関わらず、また機会があれば集いたい。
SalyuとのコラボはU-NITEの時と同じ「Smile」「I Love How You Love Me」。男性ボーカルに合わせて歌う時のSalyuのやわらかい声音が好きだ。そして声量すごい。後方にもしっかり届いて嬉しい。細野さんから音源化の話が出ていた、是非とも!
3歳の時に公開された映画「風の谷のナウシカ」のテーマ(細野さん作曲)が歌の原体験だというSalyu。ずっと気に入って歌っていたそうな。その話を聞いた細野さん「鳥でいうと親みたいなもんだな」笑った。
●セットリスト(twitterより拝借)
1. Cow Cow Boogie 2. Song Is Ended(ゲスト木津茂理) 3. Tutti Frutti 4. Smile(ゲストSalyu) 5. I Love How You Love Me
September 4, 2012
デイジーワールドの集い @ 青山Cay
August 1, 2012
maskz presents U-NITE @ 代官山UNIT
脱原発派がUNITでUNITEしようぜ的なイベント。
ミュージシャンもトークセッションの先生方も何とも豪華。仕事帰りに5時間立ちっ放し、しかも終電、だけどたまにはこういうのも楽しいよね!!ってスキップしながら帰途に着いた。楽しかった。
音楽の感想を書きます。
■小林武史×Salyu
同じ舞台にいる2人を見るのが何年ぶりだかで、それだけで来て良かったなんて考えるくらいには思い入れがある。小林さんのピアノも久しぶりで、やっぱりとても好きだと思った。迷ったところで背を押してくれる打鍵の頼もしさとめいっぱいの優しさ、そんな疑わしいはずのものが、心をダイレクトに揺さぶってくる。何だろうな。抑えきれない自己主張は欠点と呼ばれるのかもしれないが、ふと垣間見えるこの人のそれはいとしい。どうしようもない。恋(仮)か。
芯の通った濃密な選曲で、2人の今がよく伝わった。またね。
●1. VALON-1 2. 悲しみを越えていく色 3. to U
■細野晴臣 with 高田漣 & Salyu
細野さんも数年ぶり。声の渋みと甘みに呑まれてどろどろに溶ける感覚、に身を任せていられる安心感。掠れる声も手探りみたいなギターも、全てが音楽の旨みになる。すごく余裕がある。ほんとこんな老年になりたい。
さすがのSalyuにも緊張の色あり、控えめなコーラスワーク。張らない声を思わぬところで聴けてしんみり。Smileを低いキーにした理由「この曲はお話するくらいのキーで歌いたかったの」。うん、とても良かった。
●1. Smile (Nat King Coleカバー) 2. I Love How You Love Me (The Paris Sistersカバー) 3. 悲しみのラッキースター
■青葉市子 guest 小山田圭吾 + U-zhaan & Salyu
この心躍るラインナップ! 期待を超えてすばらしかった。
青葉さんソロの「ひかりのふるさと」でスタート。アンコール定番曲、冒頭に来たのは珍しい、と思っていたらここからだった。小山田さんギターで入って「日時計」、U-zhaanタブラで加わり、青葉さん「この場にふさわしいか判らないですが、原子力発電所が主人公の歌です」との紹介で「IMPERIAL SMOKE TOWN」! 特にIMPERIAL、エネルギーが倍加していてすごい。2人の音にやや押され気味な序盤から、逆に後押しされるようにして声が、音が、大きく広がって前に出てくる過程に鳥肌。遂には複数の音のうねりをまとめあげる統率者のように見えて、怒りに似た激しさを感じた。まだまだいけると思う。今後に期待。
更にSalyuが登場してsalyu×salyuの「Sailing Days」! IMPERIALとは打って変わって、ファンタジックな船に乗って本当に航海しているような爽やかさ。やわらかな風みたいなSalyuのコーラスをまとって主旋律を担う青葉さんの声は、涼やかに白波の上を滑っていく。そんな声を擁する船を造る楽器達のリズムの気持ち良さったらない。すごく良かった! 締めは「続きを」。本当に、続きをもっと見ていたかった。是非このカルテットでまた。
●1. ひかりのふるさと 2. 日時計 3. IMPERIAL SMOKE TOWN 4. Sailing Days (salyu×salyuカバー) 5. 続きを (salyu×salyuカバー)
■100%ユザーンとラダーン195
ラダーン195=原田郁子さん。外見もユザーンとコラボしたような、ふわふわアフロのウィッグが似合う。初見で、舌っ足らずな歌い方は苦手かなと思ったけれど、タブラとのマリアージュが新鮮で面白く聴いていた。
■toe
この面子だとちょっと浮いている気はする。誰繋がりだろう。
実は45分押しで、始まったのが23:45。山嵜さん第一声「もう終電ないっしょ?」。客が結構帰ってしまっていて、UNIT1/3くらいの埋まり方。前方でゆったりtoeを観られるなんて、思わぬ贅沢。
toeも数年ぶり。彼らの音に巻き込まれていくような感覚。大抵、音に圧倒されたり、音から一歩離れたところから眺めていたりという関わり方を音楽としているのだけど、toeには自分が巻き込まれていく。ふしぎ。柏倉さんを中心に聴くことが多かったけれど、今日はtoeの総体を楽しんだ。
MCで山嵜さん(散々な下ネタの後)「まあ、原発にはグッドバイってことですよ」からの、期待通り「グッドバイ」! ボーカル郁子さん、幼さがこの曲の葛藤によく合っている。日付も変わって00:35、テンション最高潮に上がって無敵な気持ちになった! 久しぶりの感覚を抱えて、楽しく終電にダッシュ。間に合った良かった。
トークセッションがUSTアーカイブ化されているのでメモ。原発に限らず持続可能な社会について語られていた。しかし音声が聞こえないのは自分の環境のせいか……。
中沢新一×小林武史×宮台真司 http://www.ustream.tv/recorded/24394204
中沢新一×高橋源一郎 http://www.ustream.tv/recorded/24395631
April 29, 2012
Salyu Tour 2012 photogenic
@ 東京国際フォーラム ホールA
2年ぶり、MAIDEN VOYAGEツアー以来のSalyuワンマン。
何より、強い歌い手になったと感じた。声の力強さと、声の力を信じて突き進む信念の力強さが合わさって大きなエネルギーを発生させる。その磁場に今夜立ち会った。
処女航海で進む道を見つけて帰ってきたようでほっとした。リリイ・シュシュに付き纏われていた『landmark』→逃れようともがいていた『TERMINAL』→ターニングポイント「LIBERTY」→区切りを付けた『MERKMAL』→方角を見定めた『MAIDEN VOYAGE』を経ての突き進む『photogenic』。ようやくここまで来た。お帰り。
オープニング、オリジナル映像。暗闇に降りしきる雨の中、水と戯れるSalyu。ピナ・バウシュ「Vollmond」へのオマージュだろう。身体で自由を叫ぼうとしているような。ピナの身体表現の自由さは、声の身体性を探り続けている(のだと思う)Salyuと通じるところがある。
「灯台」の一節《今日から新しく生まれて 今日から新しく生きていこうよ》がスクリーンに投影され、歌い上げられてスタート。菜の花畑みたいに明るい黄の衣装に赤いハート型の羽?を背負い、金髪ウィッグ。ポップアイコンになろうとしている、それを引き受けようとしている、ようだった。ツアーのテーマが「元気をあげたい」だそうで、活発には見える。個人的にはどちらも彼女に求めない。
「パラレルナイト」、武道館の「飛行船」を思い出す照明の気合の入り方。曲も安易に電子音楽に走っただけでなく、Salyuが咀嚼した感があって良い。続く「My Memory」、リリイの一夜復活ライブ以来の披露。リリイで聴きたかった……。あの時と同じオリジナル映像が流れていた。
アナウンス「ここからは座ってお楽しみ下さい」で衣装替えタイム。音源の「飽和」が流れ、スクリーンにはオリジナル映像。宇宙のような空間に光が集まり球体を成していく様が、音とよく調和している。飽和に新しい命が吹き込まれて嬉しい。リリイ要素はファンサービスなのか何なのか。だからライブに足を運び続けてしまう。
光の集積は月に成り「月の裏側」へ。Salyuはアイボリーの衣装に身を包み、ウィッグ取って再登場。続く「体温」照明が白眉! 最初音程が何だかずれていてひやひやしたけれど、持ち直してからは良かった。「青空」ライブは音源よりずっと胸に迫る。「新しいYES」半ばで強めの地震があり(千葉でM5.8、最大震度5弱、東京は震度3)、何かのアトラクションみたいに座席全体が揺れた。ライブは何事もなかったかのように続行。UNIT以来に聴く「夜の海 遠い出会いに」、エネルギー量が復活していた。大きな会場に映えてやっぱりいいなあ。
「皆さんの今日より明日が、明日より明後日が、今年より来年が、より良いものへ変化していくように、という気持ちを込めて歌います」というMCに続いて「VALON-1」。歌ってくれたことに、ありがとう。
本編終了前、またオープニングに似た映像が流れて「ただいま」の台詞。処女航海からのただいま、なのだろうけどSalyuの声に聞こえなかった。誰だ。
アンコールの衣装はツアーグッズのシルクプルオーバー(20,000円……)にピンクのショートパンツ、足元は銀色きらっきらのスニーカー。そんな格好で「春を降らせます」からの「HALFWAY」、一番元気をもらったのはこの曲かな。締めは「風に乗る船」、2年前と変わらず驚いた。
ツアーファイナルだから来るだろうと思っていた小林P、現れず。また2人で舞台に立ってほしい。
突き進むSalyuはどんどん遠くなり、そろそろ追いきれなくなってきた。それでも、あの声が自分にしっくり来る時のあの喜びが欲しくて追い続けている。salyu×salyuのように巧いプロデューサーとまた出会えると良い。
MCのうたのおねえさんみたいな台詞っぽさに拍車が掛かっていて笑った。
Salyu曰く「私のオーケストラ」であるツアーバンド、素晴らしい! キーボード皆川さん、この人の音は小林さんにもSunnyにもないカラフルさがあって楽しい。キタダさんのベースもSalyuライブの大きな楽しみ。「Tower」楽しそうだったな。ひろこさんのマルチっぷり(コーラス、コンガ、ウィンドチャイム)も観て聴いて楽しい。ライブがすごく楽しかったのはバンドに拠るところも大きい。
また、いつか。
■セットリスト
01. camera
02. LIFE
03. Tower
04. 悲しみを越えていく色
05. magic
06. ブレイクスルー
07. パラレルナイト
08. My Memory
(衣装替え、音源の「飽和」が流れる)
09. 月の裏側
10. 体温
11. 青空
12. 新しいYES
13. 夜の海 遠い出会いに
14. コルテオ ~行列~
15. 旅人
16. VALON-1
17. Lighthouse
EN.
01. HALFWAY
02. to U
03. 風に乗る船
February 1, 2012
salyu × salyu + Salyu Release Live @ 代官山UNIT
Salyu16枚目(!)のシングル『Lighthouse』、salyu × salyu DVD『s(o)un(d)beams+』の同時リリースを記念して発売日に行われたライブ。ひと粒で二度美味しいお得感。社会人にやさしい20時開演。U-STREAMでも中継していたらしい。是非また観たい、願わくばLily Chou-Chouとのスリーマンで!
■salyu × salyu
シスターズと小山田圭吾、大野由美子という編成。前に聞いたAXとはハコの環境が違うのもあって、かなり違った風に聞こえたのが面白い。アドリブのないシスターズのハーモニーも、楽器のアレンジが変わると曲全体の感触があんなに違うんだな。
「s(o)un(d)beams」で手を踊らせながら音程取るのが面白い。フレーズに合わせて手で描かれる軌跡はまじないのよう。割と近い位置でぼうっと見ていると、サブリミナル効果がありそうな気がしてくる。歌も、あの音源を超えるのは難しいだろうと思っていたけれど、ライブならではの生命力に溢れていてとても良かった。
また聴ける機会はあるだろうか。歌声のハーモニーはほぼ完成されているから、楽しいアレンジに期待したい。
●セットリスト
1. overture 2. ただのともだち 3. muse'ic 4. Sailing Days 5. s(o)un(d)beams 6. 奴隷 7. Our Prayer ~ Heroes And Villains 8. 続きを 9. May You Always
■Salyu
かなり久しぶりの単独Salyu。『MAIDEN VOYAGE』ツアー以来?
「HALFWAY」→「夜の海 遠い出会いに」→「name」のコンボが嬉しい。「HALFWAY」とか久々過ぎて涙が。そうだ、この人のある種の歌声は涙腺に作用するんだった。「夜の海 遠い出会いに」はアコースティックだからかちょっと大人しかったかな。天井の高い広い会場で聴きたい。
5曲目以降の新曲群は初めて聴いた。「青空」はSalyuが歌っても櫻井さんだった。良い歌。「Lighthouse」の最後の伸びはすごいなあ、と思うけれどあまり響きはしない。うーん。
声が一時期よりは落ち着いて聴けるようになった。アコースティックのせいか、salyu × salyu通過したからか。もう少しまあるくなるといい。「まあるくて重たいという価値」をまだ信じてくれているといい。
●セットリスト
1. 新しいYES 2. HALFWAY 3. 夜の海 遠い出会いに 4. name 5. 青空 6. 悲しみを越えていく色 7. Lighthouse
October 25, 2011
salyu×salyu -話したいあなたと- @ Zepp Tokyo
salyu×salyuの企画。Zeppが8割方埋まっているのがすごい。
■青葉市子
初見。ひとりで弾き語り。この後の二組にも掻き消されず、強い印象が残っている。
透明感ある声と独特の詞。きれいな声、メロディーに乗ったフレーズ《あなたの秘密を暴いてあげましょう / 仮面の下は恐ろしい顔 皆に見せてあげて》など、ぞくり。
小さな女の子がひとりAXの舞台に現れ、ギターを抱えて歌う。大丈夫か、という心配はいつの間にか消えていた。緊張も物怖じもせずただ弾いて、歌っているようだった。21歳らしい。とても気になる人。
終演後CD買おうと思ったら売り切れ。惹かれた人が沢山いたんだね。
■EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX
初見。とにかく楽しかった! 魅せるショウ。ハロウィンパーティーに迷い込んだみたい。曲全然知らないのに、テンション上がりまくって終わる。時々こういうの観られるとすごくいいな。
Salyuが「私の恋する女の子、よっちゃん!」と紹介していた。これが女子が惚れる系女子か。納得の格好良さだった。
■salyu×salyu
初見。小山田さんとドラムス大野由美子さんが参加して、アレンジが面白かった。salyu×salyuシスターズの生コーラスもすごかった。ここまで再現するか、というのと、目の前で声が重なっていく迫力。というところはありつつ、CDのあの作り込まれた音のクオリティを超えるのは難しいのかなと感じる。最近のSalyuソロよりもsalyu×salyuは個人的にとても好きだけれど。
「奴隷」はすごく良かった。テンションの上がる曲はライブに合うのかもしれない。Zepp Tokyoでスタンディングだったせいかも。いつか座ってのんびり聴いてみたい。